2012年11月1日木曜日

2012.10

遅ればせながら桐島見た、かみきくんがかわいすぎて胸の奥がきゅんとして苦しい気持ちになりました。
ああいう、自己顕示欲とスクールカーストと好き嫌いでゆらいだ時期は
煩わしいことも多かったけれど、でもやっぱりいいなー。毎日が一週間がとても長くて、たのしかったなー。







没後120年記念 月岡芳年

ずっと心待ちしていた月岡芳年展。テーマ展でちらりと観ることはあっても、個展で生涯の作品を通して観るのは初めて。
初めての三枚続の大判錦絵は、構図がかっこうよい、国芳をしっかりとみていたのだなー。
線がぎこちなく、いびつであったりはするけど、初作でこの凄みはやっぱり凄い。

残虐な作品でよく知られる芳年、私は彼自身が狂っていたと思っていたのだけれど、実は違う、と。
歌舞伎や講談などのシーンを描いていたと。ウワー知らなかった!
講談は庶民に愛されていた。ちょうど現代の文庫本のように。
その講談で残虐な描写があるのだ。芳年は、庶民が見たい作品を作ったまでだった。

まあしかし、血みどろの作品。赤に膠をまぜてねっとりとさせているらしく、その生々しさにはやっぱりぎょっとする。
内臓もしっかり描いてるし!この絵を買って居間に飾れます?と思ったり。やっぱ需要がよくわからないw
挿絵とかならすごくいいけど。というか錦絵って当時どうやって扱われてたんだろうな。

晩年の作品は劇画タッチとでもいいますか、めちゃくちゃかっこいい。
物語がぎゅっとつめこまれてひたっとそこにとどまっているような。
筆のなめらかさ、鮮やかな色味。美人画の妖艶さたるやぐっと惹きこまれてしまう。
顔の形状、目鼻だちなどこそ一緒のように見えるけど、目線や髪はそれぞれで、なんかストーリーがあるみたいに感じて想像するのが楽しい。

後期はがっつり展示替え。


お伽草紙 この国は物語にあふれている

酒呑童子の作品がいくつか。絵巻がずらりと並ぶ中、大江山縁起図屏風がズバッとかっこよい。
原在中の百鬼夜行絵巻かわいかったなー。百鬼夜行いつか描いてみたいなw
百鬼夜行とか付喪神などのモノノケ系はかわいい。鼠草子も楽しい。

鼠の絵観てたら、芳年の猫vs鼠の錦絵、お伽草紙じゃないけど観たくなった。


0 件のコメント:

コメントを投稿