2011年12月30日金曜日

2011.12

今年〆ましょうか?
ピッピの靴は自分で購入したので買っていただかなくて結構です!!!!!!!!!!!!!!!!!


美術館

長谷川等伯と狩野派

長谷川派と狩野派の対比の展示、よかった。
時代背景もそこそこに、画壇どうしのバチバチ感、権力争いの痕跡とか
それに互いによきライバルであったことが丁寧に紹介されていておもしろかった。

牧谿、は等伯が大いに影響を受けた中国の画家ですが、
その彼の水墨画は、おくゆきとその場所の空気感まで漂っていて、
観ていると(そこは室内なのに)からだがひんやりしてくるようだった。

等伯の水墨画は強い輪郭を持たずに光と影でまとまっている。
それでか、濡れているだとか風がふいているだとか
その情景がそのままそこにあるように錯覚する。



一方、狩野派の優美で端麗な絵画をうっとり見てると
華やかだったり、エヘン!だったり、そういういい気分になる。
そこに素晴らしい絵画があるというだけで、偉くなったように
勘違いさせてしまうほど魅力的だ。



素敵でした、あとちらほら展示してあった器もよかった。
鮮やかな古九谷がみれてハッピー!



トゥールーズ=ロートレック展

すっごい量のリトグラフ。
三菱一号館美術館の展示室内すべてがぎゅうぎゅうでした。


そして季節ゆえの場所柄もあってかアベック多かった。
羨ましい、わたしも恋人いたら一緒にみにきたんだと思った。



でもイルミネーションとヒトゴミにそんなに興味ないから、
恋人いたら宮本三郎記念美術館でゆったりアラーキー見て、
帰りに近所の蕎麦屋でイッパイひっかけてツタヤで邦画借りて帰りたい。
洋画は字幕みる必要あるから集中力ないとみれなくて
だからひとりでみないといけない。



松井冬子展 世界中の子と友達になれる

松井冬子さん個展のこんな大きな規模はわたしははじめてで、すごくよかった。
うっすらと光沢がある絹本着色の作品群は深く遠く、立体的にみえた。



彼女が絹本着色の作品にとりかかったきっかけが等伯というのは知らなかった。
ブルータスのコビケン特集でやってほしかったなあ、
等伯作品そんなに観たことないし。



絹本着色は部分のスケッチやその構図、試行錯誤を繰り返す。
修正が難しいのでその過程に時間を費やし費やし、ついに本作へとりかかる。
そういった点の詳細も展示されていてよかったな。
アートって感性だけじゃなくて努力だし、執念だとおもう。

それと多くの作品のテーマがとっぷりと暗く卑屈で内省的であり、
展示会場には孤独が常に付きまとう。
観る者の覚悟も要する展示だったと思う。こんなつらいのって。



コビケンは生きている。

コビケン♡高橋コレクション... 見逃しそうだった、危ない。
展示品は有名なものばかり、会田誠に山口晃、小谷元彦、鴻池朋子・・
何度も目にしたものでも「コビケン」括りの愉しい解説と
ひろびろとしたタブロイドギャラリー、よかったー。

九相圖はよかったなあ、となりの絵では鼻息フンフンならして
つながれている馬バイクが、どんどん朽ちてゆく様子。
あまり見ない暗い色彩も(個人的には)珍しく、嬉しかった。
みんなだいすき、ミヅマな作品多めですね。



重森三玲 北斗七星の庭 展

重森三玲の庭園て、京都の東福寺でしかみたことない。
個人の庭園から学園の庭園(それも庭園と括るのか)まで様々な展示。
再現されていたのは東福寺の北斗七星と小市松。素敵です。

多才であったようで、筆や茶室の設計もまた秀逸。知らなかったー

ほんとうによい空間だったなー。
ワタリウムの会場構成っていつもちょうどよくて、
物足りないことなく逆にもてあますことなく楽しめておなかいっぱいになる。
読み物が続いた〆に映像で、展示振り返りつつ浸れます。
あと会場音楽が細野晴臣、エキゾチックでそそる音。よかった!



殿様も犬も旅した 広重・東海道五拾三次-保永堂版・隷書版を中心に-

広重の東海道なんて有名で、もう至る所で目にしているかと思いますが
この展示は初版と二版を隣においたり、隷書版の作品とあわせてその地の風景を想像できる展示。

まあでもこの密度と濃度と・・で鑑賞時間が結構かかる。
わたしが行ったときはすっごい混んでて、じっくり見ようにも
前から後ろから押されて見れなかった、それでも2時間弱くらいかかってる。
隷書版観たことなかったからじっくり観たからなのかな、
とにかく鑑賞時間はひとによるだろうけど、濃ゆい展示で疲労困憊必須。

東海道のみに重きをおいていているので、浮世絵にさほど興味はなくとも楽しめる気がする。
解説も一枚一枚ていねいでわかりやすく親しみやすかったのも楽しくて、見る読む満喫できた。

2011年12月26日月曜日

レスリング天皇杯 最終日観戦












女子レスリング観戦にいってきました。
天皇杯ですが、無料で入れるうえに望遠レンズでない限り撮影自由です。

吉田沙保里ちゃんがほんとうにかっこうよかった。
凛々しい目やしゅっと締まったからだが美しく、テレビでみるよりずっと
華奢なのに強くてかっこうよい。憧れの女性だ。

2011年12月11日日曜日

Make:

メイクにいってきました。































友人が出店していたのですが、
なんか楽しそうとゆうよりぐったりしていてお疲れ様・・と思った。
あとこどもがわりと多くて、かわいかった。こどもうむために努力したいけど報われなさそう。

2011年11月30日水曜日

2011.11

今月は体調を崩しすぎてぼろぼろだったのでひきこもり。
余談ですがピッピのローファーを色違いで二足購入しようとしていたところ旅行の予定が入ったのでやめました。誰か買ってくれませんか?よろしくお願いいたします。


美術館

特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」
今年は祖父の33回忌にはじまり、
祖父(母方のほう)・祖母が亡くなったので、お経を聞く機会がとても多かった。
仏教の体系などまったくわからず、
祖母の喉仏の骨を京都東本願寺へ納骨しに訪れてようやく
我家は浄土真宗真宗大谷派であることを知るくらいに無知な私ですので
すこしでも知りたいと訪れた展示です。

先日あった密教展で見た美術品とは対照的に
浄土宗・浄土真宗ともにそこまで派手さはなく、民衆に馴染むようなものが多い。
それに伝絵がたくさんみられたあたりにその普及への熱意を感じる。
おもしろかったです。顕智がイケメンでした。

ところであまりに無知識の状態で展示をみたので五木寛之の親鸞を読みました。
これは、流刑とされるあたりまでの若き日の親鸞について
書かれた歴史小説ですが、すごくおもしろかったです。
南無阿弥陀仏、と念仏を唱えれば極楽浄土へ逝けるというのは
曖昧にしか認識しておらず、なぜかなぜかと突き詰めたことなど勿論なく。
法然がどのようにそこへ辿りつき、親鸞はどうしてその道を選んだのか
ドラマチックに描かれていてとても興味深く読めました。
文庫で読んだのだけどハードカバーだと山口晃の挿絵があるのね、気になる。

あわせて読みたい日刊イトイ新聞 親鸞記事


gesture, form, technique
プルーヴェ家具見たさに訪れたTARO NASU。
青木淳が空間設計しているんでしたっけ・・
アンティークのプルーヴェがほんとうに素敵で、
配置されたアートとの馴染みもよくかっこうよかった。住みたい。


向山喜章 「Moonveda」
ワックスを使った作品。
厚みのある作品は、しかしそれよりもっと奥行きがあるように見える。
ぼんやりとした色はかたちを持っていないようで
角度を変えて見ると立体となってあらわれてくる。
摩訶不思議体験すぎて言葉を失った。美しい。


ワクイアキラ 個展 ワビーニョサビーニャ
すっごいかわいかった!一輪挿しほしい・・
それにとっても入りやすくてかわいらしいギャラリー。


「墜ちるイカロス―失われた展覧会」 ライアン・ガンダー展
1223やTARONASUでみたライアン・ガンダーの展示。
いつも腑に落ちず、うーんと唸りながらみてる。
が、今回はスタッフさんに丁寧に説明いただいて、ストンとわかった。
ありがとうございます。

どうやら、このギャラリーで過去に展示した作家や
有名な神話・作品などに関係した作品の展示だそうです。
過去に展示した作家らのポートレートや、
亡くなった方がいまならこれをつくるであろうと模作したりなど・・。
難解な作品に潜むストーリーがおもしろい。
それにここはレンゾ・ピアノの建築ですね、ギャラリーも美しいです。



Chic and Luxury-モードの時代-写真展
1950〜60年代のモードの写真。
オートクチュールの素敵な衣装を纏った女が漏れなく美しかった。
つくりこまれたものの隙のない美しさってまるでヘロイン、
知らなければよかった、知ってしまってはという危うさがある。きれい。


ヴァレリオ・オルジャティ展
各国でも同じ展示があったようでした、その日本巡回。
模型は1/33とかなり大きなサイズで、ぐるっと見回し見上げているとなんとなくホンモノを前にしているような気分に。
以前、森美のコルビュジェ展で実物大にそこに部屋を組み立てていて、
現地に赴かずとも美術館で触れられるというのはほんとうに楽しいなと
思った記憶があるのだけど、このギャラリーの規模でそれに似た体験ができるのは
とても新しく面白かった。いい展示だった。
オルジャティの建築はあやうくて、愛らしくて、ぎゅっとしたくなる。
洗練されているのに微妙なバランスで完全ではなくて、恋人になってほしいというところまで想像はした。



ぬぐ絵画
明治初期から大正くらいの、まだヌード絵画が浸透していない日本で
それはタブーとされていたようで、例えば
乳房はあらわになっていても局部は隠されていたりする。男性もそう。
試行錯誤された様々な絵画。おもしろかったです。

黒田清輝ってちゃんと観たことなかったけどよいですね、
もちもちした肌が美しくて生臭くないきれいな裸。
想像を掻き立てる構図や目線なんかもとってもエロくてよかった。

ところで4Fの近代作品展みたいのにあった狩野芳崖の掛け軸がすごくかっこうよかった。
鮮やかに描かれた仁王、邪鬼を握りつぶしてどっしり構える姿がとても。
水墨画風の作品もよかったしどうしても他の作品が見たい・・・
藝大にあるってインターネットでみたけどどうしたら観れるのか。

2011年11月16日水曜日

鎌倉

紅葉を見に鎌倉へ行ってきました。



鎌倉といえば鶴岡八幡宮。
表参道を通っていくのがいい。




よい写真を撮るために、露出とホワイトバランスだけ
すこしかえたりする。すると稀におおーっ(いい!)てなるけど、家帰って見直すとそうでもない。

しかし天気がよくてケープは暑い。
はんそでのひととかもいた、すこしふとったおじさんとか。外人とか。





宝物殿?もみた。ちいさい。
源氏 とか北条氏にまつわるものがもっと見れるかと思いきやそうでもない。




展示をみる。シャルロット・ペリアンの活動記録。
日本と関連づけた内容がメインで、ペリアンが手がけた民芸品や
坂倉準三や柳宗理との交流写真が多く見られた。
ペリアンのデザインは男性的だ。隙がない。格好いい。

こないだTARO NASUで見た壁にとりつける棚、
プルーヴェのと思ってたらペリアンのデザインでした。
すごいかっこいい・・さすがプルーヴェ・・て思ってた、生き恥。
それにLCシリーズってコルビュジェだけじゃなくって
ジャンヌレとペリアンの連名になってるんだ・・・
いろいろ知らなかったことが多い。

すごく面白かった。
40年代の日本は民芸がアツいっぽかった。







美術館はご存知坂倉準三の設計。
コルビュジェふうですね、てすりとかもすき。


歩いて北鎌倉へ。
途中、本館のチケットで入れる別館にも寄った。
日本画の展示やってたけど
あんまり好きなのなかった、後期は宗達見れるようですいいなあ。
確か玉堂のあって、それはよかったです。





建長寺。西陽を浴びてあかく染まる。かっこいい。
臨済宗のお寺のようです、禅寺らしく庭園が美しい。





裏山へのぼり、夕陽がおちるのをみてく。
いいこともわるいことも、すっかりうけとめていきたい。
できればどんなときも平気なふうな顔していたい。